あとがき 駄っ文だー(だっふんだー)。無駄に長くてスイマセヌ。文才ナッスイング。一応カタブラ を目指して見たものの、結局ミカとくっつくことになるカタリナさん。好きだからくっつ く・・だけでもない。ということが書きたかったのだろうか・・。謎。どちらかっていう と、分かれたけれど愛し合うカップルとかってのが寂しくって好きなんです。そんな感じ で。 カタリナさんは多分偽ミカに処女を奪われてると思うんです。それで結構真ミカ以外の男 に対して不信感をもってると。そしてそこでブラックと出会う。彼はミカエルのような中 性的ではなく完全な漢です。男といえばミカエルの彼女には少し胡散臭く感じたでしょう。 けれども彼はカタリナよりも14歳も年上で経験豊かです。何十何百の女性と接触し、愛 し合ったりもしたことでしょう。思いやりや気配りはミカエルの比ではない。オマケに強 く逞しい。ミカエルが氷の美しさならこちらは炎の美しさとでもいいますか。ミカエルば かり見ていたカタリナの心はもうメルトダウン★戸惑いつつも身を委ねようとするカタリ ナ。でも自分は見知らぬ男に汚されてしまった・・。人と愛し合う資格はない、と思い悩 んでる彼女を包み込むブラック!こうしてカタリナは人を愛すということの真の意味に気 付いていくとかなんとか。 おまけ・・ 「トムいる!!?」 けたたましい叫び声が酒場に響く。突然の大音声に跳ね上がった酔っ払いも、現れた銀髪 の女を見て下品な笑を浮かべる。薄い革鎧を纏い外套に身を包んでいながらその艶めかし い肢体は男の目を捉えて離さない。 「姉ちゃん、今のはちっとびっくらこいちゃったなあ。メイワク代とかって必要だとおも ウンダヨねえ」 にじり寄る男共をこぶしの一撃で黙らせると女は店の奥、カウンターの前まで進んだ。 「おや、誰かと思えば・・カタリナ様・・どうなさいました?」 店主が奥から酒瓶を持って現れた。カタリナと呼ばれた女はしばし顔を伏せ逡巡すると、 思い切ったように顔を上げた。 「実は・・モニカ様が家出しちゃったのよ・・。それで私が探しているのだけれども・・ ・」 なんでそんなことをロアーヌ侯妃であるカタリナがやらねばならないのかを尋ねるまでも なくトーマスは合点がいった。顔を上げた女の目が輝くような熱意を帯びていたからであ る。 『ああ・・それでそんなに楽しそうなんですね・・』 このお妃様は義妹探索にかこつけてまた冒険しようというのだ。 「ユリアンもいなくなったからきっとすぐ見つかると思うけど・・なんせ頭が目立つから ね、やっぱり不安というか・・子供とか、あ、別に二人とも結婚してるからいいんだけれ ども・・ちょっと心配・・」 しどろもどろになりながらもどこか楽しそうなカタリナをみてトーマスは苦笑した。 『ああ、この人は本当は動き回ることが好きなんだ』 珍しく少女のようによくしゃべる彼女は年上であり4児の母でありつつもどこか微笑まし く見えた。 「イヨー!トム!またきたぜえ。」 べろべろに酔っ払った男の声が入り口の方から割って入った。 「さっきよォ緑色の髪した男に因縁つけたらよ、急いでるとかいって酒おごってくれてよ お!酒飲みてえときは絡んでみるに限るなあ。」 千鳥足で向かってくる男はバンダナで左目を覆ったあの男、ブラックだった。相手を確認 するや否や、人間の知覚限界を超える速さでブラックの眼前まで駆け寄るとカタリナは一 気にまくし立てた。 「緑色の髪!!?隣に金髪の女性がいなかった?ふわふわ〜とした感じのいい女性よ!・ ・ねえ、ブラック?起きてる??」 ゆさゆさとブラックの肩を揺らすカタリナを抱きしめるとブラックはすすり泣いた。 「お・・お・・もう会えないと・・ヒック!俺の女〜。」 躊躇いがちにブラックの抱擁を解くとカタリナはもう一度同じ質問をした。 「トーマス!アレだアレ!指輪!トンガリコーンの!速く!」 だがブラックはカタリナの質問を聞いてもいない。 「あれですか?うってしまいましたよ。ドフォーレ商店には盗品も扱っているルートがあ るんです。」 「売っただ〜〜!!?ばっかヤロウ!アレはだなカタリナにやろうと思って・・ああ畜生 、ドフォーレだな!!待ってろ!すぐ盗んできてやる!」 「そんなことをしたら捕まってしまいますよ!」 「バーカ!この俺様が正規の警察ごときに捕まるもんかよ!ゲラゲラ」 「・・・・!!」「!!・・!」「・・・!」「・・!・・・・!!」 一向に終わりそうもない口論に業を煮やしたカタリナによってトーマスの店は全壊した。 ガレキに埋もれ空を仰ぐブラックの目はとなりで嗚咽するトーマスとは反対に澄み切って いた。 ガレキに腰を掛け自分を見つめる女と目が合う。 「また宜しくな、相棒。」 「こちらこそ。」 涼しげに笑う女にもう一声・・ 「股宜しくな、愛棒。」 ガレキごと踏みつける女の足に軽く接吻すると男は笑い出した。 「かわらねえな。」 「貴方もね・・。」 いとおしげに視線を絡める二人を交互に見やりトーマスは一人ごちた。 「どっちに賠償請求すればいいんだろう・・。」 トップへ戻る。