グランディアエクストリーム


ディーネ
ストーリー
旧文明の遺産を背景に発展したノーチス軍とエルフの組織アルカダ連合との間の 戦争は空間中の精霊のバランスが崩れることで起こるとされる精霊暴走による不況から 勃発した。しかし、長引く精霊暴走こそ止めるべきであって戦争終結からしばらくした ある日。主人公エヴァンのもとにノーチス軍から4度目の召集令状が届く。 大地の地脈を探り、特定の場所にジオゲートと呼ばれる瞬間移転装置を作り出す能力を持つ 「地導師」の息子だからである。すでに他界した父の後を継ぐことにした主人公は生来の 生臭根性で一人ではゲートを開けない半人前の地導師であり、軍は煮え切らない主人公を 拉致する行動に。ここから主人公の冒険が始まる。

戦闘システム
この戦闘システムはまさに革命に相応しい。IPゲージと呼ばれるゲージがたまってから行動 を開始するときけば、FFを思い出す人もいるだろうが、それをさらに発展させたものになっている 。円状のゲージにて、COM地点にキャラのアイコンが到達するとそのキャラのコマンドを入力できるようになり コマンドを入力してからアイコンがACT地点に達するまでの間アクションまちになる。この間に 「キャンセル効果」のついた攻撃をするとアクション待ちのキャラの行動を強制終了させることが出来るわけである! 頭の使いようによっては敵の攻撃をひたすらキャンセルして無傷で勝つことも出来、その場合 ノーダメージボーナス経験値がつく。頑張れば頑張っただけの評価がつく戦闘システムだ。 開発者が言うように、戦闘システムに特化したゲームなので、慣れるまでの間は大変だが、 慣れてしまえばこんなに楽しいものもないだろう。また、こう書くとアクションゲームっぽいが コマンド入力式のゲームで予想外のことが起こりえるチェスのようなものだと思ってもらっても構わないだろうか。 いや構うか(笑)。ちなみに、基本技のコンボ(複数回の通常攻撃、スキルによって増えることもある) とクリティカル(敵一体のみを目標にした攻撃でキャンセル効果を持つ。)では、ACTまでの間に 敵目標まで走りよっていくが、あんまり遠かったり、味方や対象以外の敵と接触することで目的地にたどり着けなくて攻撃が失敗すると言うこともある。 そこら辺も計算に入れて、敵の攻撃を不発に終わらせるのも面白い。ちなみに、敵が誰を目標にしているかは カーソルを合わせればいつでも分かる。戦略がものを言うゲームだ。

スキル・魔法システム
スキルを覚えるにはスキルブックというものが必要である。ダンジョンなどで入手した巻物を 技術屋に持っていくとスキルブックを作ってくれる。コレを装備しスキルLVを上げることによって その効果を得られるのだ。 魔法は覚えるものではない。魔法を放つ触媒である「マナエッグ」につまっているものである。 つまり、このマナエッグ自身を改造していくことになる。マナエッグを改造するには二つのマナエッグ を融合させる。その組み合わせはかなりあり、より効率的な合成パターンを編み出すのも楽しい。 もちろん、二つが一つになるのだからマナエッグの絶対量は減る傾向にある。 だが、ダンジョンに行けば手に入れられるものなので問題はない。ヒトツのマナエッグをとことん改造するか も全員に割り振るかも戦略次第である。

おまけ
このゲームに登場する最後のボス、全生命を一つに統合するという理想をもった究極生命体 クァン・リーを倒してエンディングを見てもそれで終わりではない。 無論それで終わりにしてもいいが、そこからが真の冒険の始まりと言える。 真の冒険とは何か・・。そこに私はゲーム世界での日常と言うものを見出して見た。 どこが冒険なんだと言われるだろうが、大手のゲームで日常を作りこんだゲームはあっただろうか? このゲームではリーを倒すとパーティーは使命から開放される。だが、主人公はリーが目指したもの を世迷いごとで済ませる気はなかった。リーは古代人が理想を実現する為に生み出したもの。 つまり先祖が現代に抱いた希望そのものなのだ。
主人公は言う。「 奴は生まれた時に何かをなくしちまったんだ。 俺はそれが何なのかを知りたい。やつのことを分かってやりたい。」
かくして、使命なき冒険が始まるのであるが、こっからは本当に自由気儘である。以前クリアした ダンジョンを荒らして回るもよし(一度出るとアイテムとモンスターが全部復活)。100階に及ぶ 迷宮を踏破するもよし。そして村に帰ってくると村人が、そして仲間達がさまざまな顔を見せてくれる。 ここでは仲間達や村の人々が人間として成長していく有り様を順を追ってみていけるのだ。

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