「レオン、俺と来い。」

かつて自分は人間だった。赤き血の流れるごく普通の。

「俺達に、この世界は狭すぎる。レオン、創り変えようぜ、
この世界を。広く、俺達が住めるように」

-魔王-
始まりの「宿命の子」。死と破壊を司る宿命の子-
そして私の主-
その心は、憤怒に猛り、憎悪に満ちていた。
だが、自由だった。
何者にも束縛されない自由な魂。
それは、彼に勝る者がいないため。
彼を殺せる者がいないため。
「お前もなりたいか?この俺のように。」
突発的に漏れた"YES"に
私は幾度後悔した?
私は死ねなくなった。
魔王が去りし後にも。
涙も-枯れていた。
大切な人がいなくなったというのに。
魔王-お前は一体どこへと消えたのか。
私はお前に縛られ生き続ける。
死にたい・・・お前がいないなら。



四魔貴族・・・お前らは何を思う?
主がいない城で、山で、海で、森で。
自由。
抑え付ける者のいない自由。
それがお前達の答え。
それがお前達の望み。
主よ、魔王よ、何処へ行ったのだ。
私は最早、血をすすり、ただ生き延びるだけの存在となり果てた。
戒めを解き放ってくれ。土へと還してくれ。
私は生き続ける。
主のいない世界で。
もう帰らない主の帰還を願い。



-聖王-
私の望んだ主は名を変え、姿を変え、魂を変えて戻ってきた。
だが、その香りは変わらない。死の香り。
お前は幾人の血を吸った?
その華奢な体に。
お前は何を思う?
血の宿命に。
そして何を願う?
自らの宿命に。
主よ。
聖王よ。
その血にかけて誓う。
私はお前に仕えると。
愛しき者よ。
アウレリウスよ。
覚えているか。
私との出会いを。
おお、ピグマリオン。
それこそがお前。
聖母ガラテアに抱かれしピグマリオン。
それこそがお前。
私の兄妹。
愛しき主。
どうか我が元を離れてくれるな。
いなくなってくれるな。
二人目の主。



300年-
愛しき者が戻ってくるまでの間。
次もまた・・・。




  ぐはっ、しんどいっす。何がって真面目小説書くのがっす。
 しかも、今回の題材はレオンだし、ちょっとやおいっぽいし、暗いし・・でも非常に楽しかった!
 恥ずかしくてなかなか書き手にはまわれなかった私だけど・・・どうでした?
 駄目かなぁ結構頑張ったつもりだけど。あ、それと私の中では聖王は女ね。少年が魔王の後継で、
 サラが聖王の後継ってのが私の中にあるので。どうせなら性別もと。強引・・これでいくと、
 聖王の不可解な行動にも少々納得がいくのでは・・と。
  一つ、ヴァッサールとの関係。その後を聞きません。
  二つ、彼女は四魔貴族討伐(?)後パウエル(パウルスともある)やフェルディナントと違い
 国を建て直したりといった話がない。東方を見捨てたとあるから、一応、国の再建などに
 協力していたことは明らかだが、国の王等にはならずにランスに引っ込んでしまった。
 これが私が聖王を女ではないかと疑う最も大きなポイント。現実とこのロマ3世界が同じ価値基準を
 持っているかは分からないが、そこには女では政治の表舞台に立てないといった、背景が若干でも
 あり、聖王もそれを受け入れたのではないだろうか。他にも聖王が身ごもっていたという説も
 考えられる(飛びすぎ)
  三つ、レオニードが血を飲んだ。・・いや、巷じゃ、やおいっぽい吸血鬼もわんさかいるから
 やおいっぽい関係だったのかもしれないけど。まあ、処女の血を好むというではないですか。
 戦闘中に男からも血を吸うのは緊急だからだと考えたい・・。






これにて、聖王の考察を終了しま〜す。
最後にレオニードは魔王の呼び出したガラテアと接触することで、ヴァンパイアロードとなった
というのが、私の中のレオニード誕生のあらましです。私の中では魔王は100年くらい生きてる
はずだったのですが、オフィシャルでは31歳でアビスに飲み込まれた(行方不明)とされる。 彼と魔貴族はどういう関係だったのか?仲良しでいて欲しいが、それはないだろう。
多分無理矢理屈服させられていたんでしょう。
ビューネイ様にもちょっかい出していたと考えられる。(おい) なんて、色々書き過ぎちゃったな。それでは、駄文を読んで頂有り難うございました!!
さようなら!(おい)

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