お互いがお互いを思う気持ちは一方的な裏切りと、
一方的な憎悪によって悲劇を生む。
これはそんな二人のひと時の休息の話である。
「飛鳥了、いや大魔神サタン!その首貰ったー!!!」
「まあ待てよ明。今朝イキのいいデーモンが手に入ったんだ。」
「なんだと?」
「紹介するよ。ワグナスだ。」
「モエー」
「彼女は人と蝶のデーモンで・・って聞いてるか?」
「あ?うんうん。・・モエー。」
「明、ちょっと遊んでく?」
「ん、ああ。・・何言ってやがる!俺には美樹ちゃんが・・」
「よだれを拭け」
「何だよもう、偉そうに・・・モエー」
「遊んでいけよ。楽しいぜ。」
「・・ごくり。」
こんなことを繰り返して彼らは20年くらい決着の日を
先延ばしにしたとか。