チュ・・グチュ・・。
闇の深淵に淫靡な音色が木霊する。
あ・・は・・
淫らな喘ぎ。
グル・・ルル。アォーン。
獣達の鳴き声。
丸い月。
そう、今宵は獣人=ライカンスロープどもの饗宴の夜。
人間生活に疲れ果てた彼らが欲望の猛りを吐き出す夜。
見よ、一人の少女が獣どもに襲われておる。野合万歳じゃ。
手当たり次第にやっつけてやれ。
リア王がそういった。
その声に促されてか獣どもの動きがいっそう激しくなる。
すると、その動きに耐えかねてか少女の目の色が見る見る金色に変わる。
瞳孔が縦に裂け、猫のソレに変わる。そして、赤毛からは獣の耳が現れた。
少女もまた獣人だったのだ。
喘ぎ声がいっそう高まる。
二匹の獣に前門も後門もこじ開けられ少女は絶頂を迎えた。
姦淫じゃと?死刑にはせぬ。姦淫が死刑になるか!そんなことはミソサザエでも
やってのける。
リア王は叫んだ。
*この小説はシェイクス●アのリア王の独白から編集したものである
・・大嘘。